第5話 須佐之男神社



 慶長年間(1596〜1615)の創始と伝えられています。古くは牛頭天王社と称せられ、明治時代に須佐之男神社となりました。阪神大震災で社殿は全壊、その後順次再建されて、現在の姿になりました。
 「森具の須佐之男神社」と親しまれていますが、地名は、西国街道を通る大名行列が、道具・防具を置き休息する間、村人が道具類を守っていたことから、「守具」と呼ばれ、「森具」に転じたと伝わっています。

 阪急・夙川駅から南西へ徒歩約10分、国道2号の阪神バス・森具停留所の前にあります。
 1月の初詣、歳旦祭から始まって、年間10回ほどの行事には、総代、氏子、地元の子ども会等が積極的に協力をしています。特に2月の節分祭には、事前にもちつきをして配ったり、7月、10月の夏祭と秋祭には、歌、踊り、演芸などが披露され、小さな境内が人であふれかえります。
 「地域の皆さんの拠り所、気軽に集まれる場所でありたいと思っています。一般のイベント会場とは違いますので、どんなに盛り上がっていても、神域でのマナーを大切に伝えていきたいと思います」と、松本宮司は話します。




宮 司
 松本枝美子 さん
禰 宜 松本 麻未 さん
 女性神職は珍しくありませんが、母娘で神職を務める数少ない神社。枝美子さんは、同神社の一人娘として生まれ、継ぐことを避けて会社員に嫁いだものの、父と夫の逝去により宮司に。麻未さんは、宮司の右腕として支え、女性ならではの心配りの行き届いた社域となっています。



須佐之男神社
西宮市郷免町2−1 
TEL.0798-26-7609

バックナンバー