第4話 津門神社



 津門神社は、古くは入海であった津門一帯の中心地にあり、周りには、津門綾羽町・津門呉羽町といった、文化の伝承を示す地名が多くあります。平安時代までは津の国唯一の良港で務古の里、津登、津奴との名称もあり、深く掘ると貝の化石が出てきます。
 境内には、古墳の石棺の蓋に使われた石が津門神社と書かれ置かれ、また樹齢600年の樟の神木もあります。

 JR西宮駅から南へ徒歩約5分、静かな住宅街の中にあり、参道には氏子さんたちの手でリニューアルされたばかりのモダンなステンレス灯籠が80基、美しく並びます。灯籠に記されている奉納者には、私たちに馴染みのあるお名前がいくつも見られます。境内は、早起会の方々が5時半から清掃され、箒目の美しさに心を癒されます。
 7月の第1土日に行われる夏祭りは、参道が人で溢れ、拝殿にたどり着くのが困難になるほど。祭りへのプロの出店は排除し、奉賛会会員の皆さん、周辺自治会の方々を中心に行うようにしたことで、賑わうようになったとか。地元の人たちの支えが大きいことは、他社からうらやましがられています。




宮 司
 坂上 貴胤 さん
 津門小学校、今津中学校出身の地元っ子。絵の道に進みたかったがかなわず、神職を継ぐも、あきらめることなく水墨画を習い、四柱推命も修め、開運の助言も。玄関にいい絵を置くと運を呼び込むのだそうです。鑑定料3,000円。



津門神社
西宮市津門西口町14-15 
TEL.0798-33-1653

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