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  10月19日(土)に開催される「第2回にしきたバル&マルシェ」。昨年の第1回目から実行委員長を務め、シェフ業のかたわら、文字通り町を"西へ北へ"走り回っているのが、網田さん。シェフとしての「にしきたバル」への思いをお聞きしました。

ヴァレはいつからここで?

 2007年7月からです。実は、私はシェフとして経験を重ねてきたのではないんです。十代の頃は、音楽の仕事に就きたいと思って、スタジオで働いていました。19歳の時に音楽修行のためにニューヨークに渡ったんですが、食事に通ったお店が、いい音楽を聴かせてくれて、とてもおいしい料理を出していました。「こんなお店をやってみたいな」と、漠然とした私の夢になりました。
 一年半ニューヨークで過ごした後、東京で働くようになりましたが、たまたま、伝統から脱却して新しい料理を構築しようとしているスペイン料理のシェフたちの存在を知って、初めて、自分が「これだ!」と思えるものに出会ったんです。スペインで半年食べ歩いた後、この店をオープンしたんです。

とても柔軟な発想のお料理作りをされますね

 店名の「vale」は、「価値」という意味のスペイン語ですが、価値あるものを皆さんに召し上がっていただきたいという思いで、和の素材をスペイン料理に融合させた、ここでしか食べられないものをお作りするようにしています。10月のメニューには、旬のサンマを使いますよ。

バルの実施は、ご自分が食べたかったからだとか

 そうなんです。昨年春に、妹が「バルに行ってきた」と、実に楽しそうに話してくれまして、「私も行きたいなあ、いや、自分がやれば、お客さんにも楽しんでもらえて、自分も食べ歩きできる!」と思いついて、西宮市に相談したんです。その頃は、周辺のお店ともおつきがいがほとんどなかったので、にしきた商店街やアクタ西宮の役員さんたちを紹介してもらって、「一緒にやろう!」ということに。昨年は、11月に計画されていた西宮市の「あっちこっちバル月間」に「にしきたバル」も合わせることになって、短期間で準備を進めましたが、阪急・西宮北口駅を中心にした東西南北の4つのエリアから78店舗の参加があって、市内最大のバルになりました。お客さんも延べ6千人ほど来てくださって、西宮北口駅周辺は大賑わいでした。
 私は、バルの実行委員としての役目と自分の店で料理を作ることで一日が終わってしまって、食べ歩きはできなかったんですが。(笑)

今年は飲食店だけではなく、物販やサービスのお店も参加ですね

 参加総数は72店舗と、第1回よりはやや少ないですが、ケーキ屋さん、花屋さん、ボディケア、美術館など、色々な業種のお店も参加しています。また同日に、西北活性化協議会主催の「あっちこっちびっくりライブ」も開催されますので、丸一日かけて、「食べて、遊んで、お買い物」して楽しんでいただきたいですね。そして、今後もバルを積み重ねていきながら「にしきたファン」が増えていくよう、また、店主さんたちのつながりが深まるように、面白い企画を起こしていきたいと思っています。

●西宮市 田代町 14ー15
 0798ー65ー9559

にしきたバル&マルシェ
http://www.nishikitabar.com/

 


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